炎の戦線 エル・アラメイン

学生志願兵のセッラは、北アフリカ戦纏のイタリア軍歩兵陣地に着任した。いきなりイギリス軍の追撃砲による攻撃が起こり着弾、伍長は跡形もなく吹き飛んでいた。セッラは「奇跡だな」と言われた。彼が直面した最初の試練だった。陣地からは見渡す限り荒廃した砂漠が広がり、鉄条網が張られている。向こうは地雷原で、イギリス軍が対峙している。イギリス軍は定期的に戦聞機を飛ばすほか迫撃砲で攻撃を加えてきた。リッツオ曹長はセッラに3つの注意を与えた。ルール1は「頭を低<していろ」。ルール2は「赤痢になっても報告するな」。全員が羅っているからだ。ルール3は「サソリに気をつけろ」。食糧も水も不足する中で進むことも退くこともできずに灼熱の太陽に焼かれる毎日が続く。イギリス軍の車が地雷で横転した。食べ物が拾えるかもしれない。セッラたちは地雷原を1歩1歩進むがセッラが地雷を踏んでしまった。曹長が慎重に謂べて足を上げるように言った。「対戦車用の地雷で300キロの重量に対応する。対人ならおだぶつだ。2度目の運を使い果たしたな」。曹長が言うには人生で3回奇跡が起きる。セッラは2回使い果たしたから残りはあと1回。あとは祈るしかないという。セッラが「みんなは?」と聞くと「とっくに使い切っている」と曹長。満月の夜イギリス軍の総攻撃が始まった。迎え撃つ戦車もなく、飛行機も来ない。たこつぼにうずくまって銃を構えるセッラたちの周囲に砲弾が炸裂した。

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